恋の微熱

微熱が続いている。

 

恋の微熱、だいたい付き合って3ヶ月経つと冷めるらしいと聞いていたのだけど、言うほどには冷めなくて、なんとも不思議という感じ。

もう6時だというのに外は暗くならない。いつまでも明るいままだといい。恋愛にもサマータイムが導入されたりするのだろうか。ひと夏の恋はあるらしいけど遭遇したことはないし遭遇したくもない。

こんな夏は純文学でも読みながらたまに散歩して風を感じたりしたい。そんなひと夏のような人生が、ゆるゆると夕暮れを迎えたら、感動するようなシーンは一切無かったはずなのに泣いてしまうだろう。たぶんその人生をすごく愛おしく思っていたからだと思う。そんな人生だといい。もう誰とも会いたくないし(大抵傷つくだけだ)、紅茶が冷めない距離に交際相手がいればよいかなという感じだ。

京都でもいいけど知り合いがいるから神戸に住みたい。神戸には生活必需品を売ってくれるようなお店は南にしかない。北には、何を売っているのかわからないような店ばかりが軒を連ねている。

知り合いがいれば会おうとしてしまうだろう(すごく辛いことなのになぜか他人と会いたくなるのは永遠の謎だと思う)。僕は自転車が苦手という一面があるから、京都は少し苦手かもしれない。しかし悪くはない。

ずっと夏が続けばいいなと思う。